『ダイエット歴３０年、総減量１５０kg超』の世界トップレベルのダイエット専門家と自負する。幼少期より肥満のコンプレックスを抱え、２０代前半から急激に太りだし、１６８cmの身長で１０５kg超の体重となる。長年、ダイエットをしてはリバウンドを繰り返してきたが、独自のダイエット理論を構築し、体脂肪率８%台の６０kgまで４５kg減に成功する。この一定期間で落とした体重は５６kg減におよぶ。さらには、腕立て伏せ３回、腹筋０回、走行距離７５ｍしか走れなかった最悪期からトレーニングを始め、フルマラソンを完走するまで身体能力を向上させる。心身の気づきを得るための「エネルギーワーク・ダイエット」では、１３２日間で２０kg減を達成し、今までの生涯で減量した総合計は１５０kgを超えている。長年におよぶストイックなダイエットの副産物として気感の上昇があり、山岳地帯の麓にて減量家としての境地を開拓しながら心と体の探求を続けている。
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減量家の鈴木清廉です。ダイエット歴は３０年になり、今まで１５０キロを超えるダイエットをしてきました。また、一定期間でマイナス５６キロのダイエットにも成功しております。
さて、今回は、プチ断食について考えてみたいと思います。
ダイエットには大きく分けて２つのパターンがあるのですが、１つが「食事制限プラス運動」と、もう１つが「食事制限のみ」のダイエットになりますが、その中でも、ある一定の時間行う“プチ断食”というものがあります。
なにも苦しい思いをしてプチ断食をしなくても、ちょっと運動をすればすむ話を、なにがあっても絶対に運動はしたくないという、“運動嫌い”の人が、つい手を出してしまうダイエットということになります。
私の知り合いに、長期間にわたって、よくプチ断食をしている女性がいるのですが、普段、顔を合わせたとき、プチ断食中の女性の様子が明らかにおかしいときがあります。
会話をしているときは、いつものように女性らしく穏やかな人なのですが、私がその場からちょっと離れて女性１人になったとき、テーブルをじっと見つめている顔が、“平将門公の首塚”を彷彿とさせるのです。
まるで、刀で首をはねられて、生気を失った“落ち武者”の顔をしているのですが、プチ断食を長くしていると、本当にそういう険しい表情になってしまうのです。本人は自分の顔がどういう表情をしているのかは気づいていないのですが、私のほうから声をかけると、ハッと我に返って、また女性らしい表情に戻ります。
この女性が、歩いているとき、立ち尽くしているとき、座っているときと、あらゆる動作の中で静止した瞬間、この落ち武者の表情が顔を出すのです。さすがに、私は気味が悪くなって、体のことを心配しましたが、同じプチ断食をしている他の女性も、まったく同じような表情をしていました。
しかも、この女性の後ろ姿を見ると、足がきちんと地面についていなくて、やや前のめりになって宙に浮いているように歩くのです。夢なのか現実なのかも分からずに、ふわふわとした歩き方なのですが、私がそこで思ったのは、プチ断食をすると、本当に自分の魂が肉体から離れたがっている、『幽体離脱』に近い体の状態になると発見したわけです。
人にとって食べるという行為は、「生きる、生きたい」という生存本能の意志に直結しているわけですが、「食べない、食べたくない」ということは、その意志を投げ捨てて、心の有り様としては別のステージに入るということなります。
こういう症状を一般的には鬱状態というのだと思いますが、プチ断食というのは、自分の心を鬱状態にさせて、食欲不振で痩せているだけなのです。時間制限を設けているので、かろうじて、鬱状態はセーブできていますが、やり方によっては、「拒食症」という心の病を引き起こす怖さもあるのです。
実際、表に出てこないだけで、若い子などがプチ断食、もしくは極端な食事制限で、心と体がどうにかなってしまったという話は、かなり多いというのは想像がつきます。ダイエットというのは、実感として乏しいかもしれませんが、心の問題というのが、シビアにつきまとうものなのです。
ダイエットのセオリーとして、仕事柄、デスクワークの人なら、
一定の消費カロリーで過ごしているので、極端な食事制限で短期間のうちに痩せることは不可能ではありませんが、それにともなって、顔中にニキビがでる、不意に倒れるといった体調不良のリスクは高まります。
その一方で、体を動かす仕事の人で、日によって忙しいときと暇なときが入り混じっている人、または、イレギュラーな家事や用事が入り込む人などは、１日の消費カロリーが安定しないので、運動をしながらダイエットをしないことには、食事をコントロールすることは不可能なのです。
しかし、むしろそのほうが、痩せることで落ち武者になる必要もないわけですし、実りの多いダイエットになるということは、ぜひ覚えておいて欲しいと思います。
それでは、最後にご視聴していただいた皆さんに、ダイエットに成功するための７つの言葉を贈ります。ご自愛ください。
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