地中海式ダイエットとDASHダイエット(高血圧を抑えるための食事法)のハイブリットである「MINDダイエット」。米ラッシュ大学メディカルセンターの研究論文によると、MINDダイエットでは、アルツハイマー病のリスクが平均53%低下するとともに、ついでに体重を減らしてくれる。そして、『USニューズ&ワールド・レポート』誌の“米国で最も続けやすいダイエット”に選ばれた。一体全体どんな仕組みで前述のような効果が出るのだろう? 専門家に話を聞いた。
【写真】MINDダイエットで推奨される食べもの&控えるべき食べもの
※この記事はアメリカ版ウィメンズへルスからの翻訳をもとに、日本版ウィメンズヘルスが編集して掲載しています。
MINDダイエットとは?
MINDダイエットは“Mediterranean-DASH Intervention for Neurodegenerative Delay”の略で、地中海式ダイエットとDASHダイエットを組み合わせて神経変性を遅らせる食事法。脳に良い10種類の食べ物(葉物野菜、その他の野菜、ナッツ、ベリー、豆、全粒穀物、魚、鶏肉、オリーブオイル、ワイン)を重点的に摂取する。逆に控えるべきなのは、赤身の肉、バターやマーガリン、チーズ、ペストリー、スイーツ、揚げ物やファストフード。米クリーブランドクリニックに所属する公認管理栄養士のケイト・パットン氏は「低脂肪のタンパク質、心臓と脳に良いオメガ3脂肪酸、抗酸化物質、食物繊維が豊富なだけではありません。砂糖、飽和脂肪、トランス脂肪が少ないため、体内の炎症が減り、認知症の予防にも役立ちます」と話す。
MINDダイエットのガイドライン
ラッシュ大学の研究では、MINDダイエットのガイドラインを厳密に守らなかった人でも、アルツハイマー病のリスクが35%低下した。MINDダイエットは、他のクレイジーなダイエットに比べてかなりシンプル。パットン氏によると、重視されるのは、脳に良い食品の摂取量を増やして、脳に悪い食品の摂取量を減らすことだけ。“ダイエット”というより“ライフスタイル”に近いことも、続けやすさと人気に貢献している。
リバウンドを防ぐには?
MINDダイエットで体重を減らしてリバウンドを防ぐには、まずは分量に注意すること。「ヘルシーな物も食べすぎれば体重の増加につながります」。そして、食事でも間食でも糖質をタンパク質と組み合わせること。「MINDダイエットで重視される全粒穀物やフルーツには、満腹感を与えて血圧を調節する食物繊維が豊富に含まれているが、タンパク質には食物繊維
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