自分の手で自分の肌に触れ、顔をマッサージするいわゆる『セルフ美容』から認知症予防につなげます。プロのエステティシャンによる美容イベントが先日、熊本市の老人ホームでありました。
【ウェルネスエキスパート 緒方 安寿美さん】
「これを毎日自分ですると顔の筋肉が動かしやすくなる」
鏡の前で自分の顔と向き合う高齢者。プロのエステティシャンに教えてもらいながらアロマオイルをつけた手でやさしくマッサージします。
これは、熊本市南区の介護付き有料老人ホーム『ホスピタルメントさくら東館』で開かれた美容イベントの様子です。
介護エステティック事業などを手掛ける福岡市の『ウェルネスエキスパート』が開いたもので、施設に入居する80代から90代の女性たちが参加しました。
【参加者】
「こんなこと、したことない」
今回のイベントのポイントは自分の手で自分の肌を触り、顔のマッサージをするという『セルフ美容』。
単発的に「他人にやってもらう」のではなく、高齢者自身が、日常的に「自分でできるようになる」ことで良い刺激になり、認知症を予防したり、健康寿命を伸ばしたりすることにも効果が期待できるといいます。
【参加者】
(自分で顔を触ることはありますか)
「ない。水で洗うだけ。(顔のマッサージをして)だいぶ動きが良くなった気がする」
「気持ちよかった。こんなに色々あるとは知らなかった」
「出かけるときだけじゃなくて、常にこういうことをやったらいいと聞いたので少しはこれから…(やろうと思う)」
【ウェルネスエキスパート 緒方 安寿美さん】
「『こんな筋肉、動かしたことない』『こんなところ触ったことない』と言われながらも『変わった!』というときの一瞬の表情がうれしかった」
【ホスピタルメントさくら東館 清田 裕成 副施設長】
「(参加者が)ニコニコしていたので私たちも笑顔になった。「刺激」を大事にしたのでこれからもいろいろと取り組みたい」
『敬老の日』に合わせて開かれた今回のイベント。
『ホスピタルメントさくら東館』では、今後もこうした活動を通して入居する高齢者の活力につなげていきたいとしています。
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